消費者に対して分かりやすく、より適切な情報提供を行うことを目的として、2010年1月より運用しています。グレーディングシステム(等級制度)に基づき、「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」の等級分けを行ない、ラベル表示するよう業界自主基準として策定した制度です。
※詳細は「低燃費タイヤ等の普及促進に関する表示ガイドライン」をご参照下さい。
「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」を以下のように等級分けしています。
転がり抵抗係数・・・・・・・ 5等級(グレード AAA 〜C)
ウェットグリップ性能・・・・ 4等級(グレード a 〜d)
単位(N/kN)
転がり抵抗係数 (RRC) |
等級 |
RRC≦6.5 | AAA |
6.6≦RRC≦7.7 | AA |
7.8≦RRC≦9.0 | A |
9.1≦RRC≦10.5 | B |
10.6≦RRC≦12.0 | C |
単位( - )
ウェットグリップ性能 (G) |
等級 |
155≦G | a |
140≦G≦154 | b |
125≦G≦139 | c |
110≦G≦124 | d |
※転がり抵抗係数が12.0を超える又は、ウェットグリップ性能が110未満のタイヤは当該制度の対象外です。
上記の等級分けにおいて、転がり抵抗性能の等級がA以上且つ、ウェットグリップ性能の等級がa~dの範囲内にあるタイヤを「低燃費タイヤ」と定義しています。
「転がり抵抗性能」と「ウェットグリップ性能」を以下のように等級分けしています。
■ 低燃費タイヤの場合
この表示のあるタイヤは、転がり抵抗性能が AAグレード、ウェットグリップ性能が cグレードであり、更に、低燃費タイヤであることを示します。
■ 低燃費タイヤでない場合
この表示のあるタイヤは、転がり抵抗性能が Bグレード、ウェットグリップ性能が bグレードであることを示します。
・・・転がり抵抗性能
・・・ウェットグリップ性能
・・・低燃費タイヤ統一マーク
※このラベルは一般社団法人日本自動車タイヤ協会ラベリング制度(低燃費タイヤ等の普及促進に関する表示ガイドライン)に適合し、且つ、その根拠となるデータをタイヤ公正取引協議会へ届出しているタイヤに関連した情報提供媒体(例;タイヤ製品ラベル、カタログ、Web等)に表示出来るものです。
※このラベリング制度に不適合(虚偽)表示や不当使用等が確認された場合は、法令等により罰せられることがあります。
タイヤの転がり抵抗を低減することで燃費が向上し、自動車のCO2排出量の削減が可能になります。
当会では会員企業(正会員:㈱ブリヂストン、住友ゴム工業㈱、横浜ゴム㈱、TOYO TIRE㈱)が取り組んでいるタイヤの転がり抵抗低減によるCO2排出量の削減効果について取り纏めております。
※詳細は「乗用車用タイヤの転がり抵抗低減による CO2排出量削減効果について」をご参照下さい。
技術部
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タイヤ公正取引協議会では、「タイヤの表示に関する公正競争規約」、「公正競争規約施行規則」を運用しています。これに基づき事業者は、低燃費タイヤに関する試験方法等の基準又は比較表示に係る試験方法等の基準により試験を行った後、その試験結果に基づき消費者向け表示を行う場合は、あらかじめ当該試験に関するデータを公正取引協議会に届け出ることとされています。