タイヤ生産・販売動向
1. 品種別生産動向
2023年の自動車タイヤ生産実績は、本数ベースで1億2,984万本・前年比2.0%減となり、2年連続で前年を下りました。
乗用車用は前年比0.5%増と前年をやや上回りましたが、小形トラック用は前年比6.3%減と前年を下回りました。トラック・バス用は海外への輸出が大幅に減少したため、前年比10.9%減と前年を大きく下回りました。
2. 新車用タイヤ販売動向
2023年の新車用タイヤ販売実績は、4,159万本・前年比13.6%増の大幅増となりました。6年振りに前年を上回ったものの、COVID-19拡大前の2019年の水準には届いていません。
半導体などの部品不足の緩和により、乗用車の生産が回復し、乗用車用は前年比17.2%増と前年を大きく上回りました。トラック・バス用も前年比12.8%増と前年を大きく上回りましたが、小形トラック用はほぼ前年並みとなりました。
3. 市販用タイヤ販売動向
2023年の市販用タイヤ販売実績は、6,709万本・前年比6.9%減となり、3年振りに前年を下回りました。
3-1.市販用/夏用タイヤ販売動向(四輪車用)
2023年の市販用タイヤ夏用販売実績(夏用とは冬用を除く一般タイヤ)は、4,256万本・前年比7.5%減となり、3年振りに前年を下回りました。物価高やガソリン価格の高止まり等で消費者や企業のマインドが低下し、乗用車用は前年比7.3%減、小形トラック用は前年比6.8%減、トラック・バス用は前年比11.1%減と各品種とも前年を下回りました。
3-2.市販用/冬用タイヤ販売動向(四輪車用)
2023年の市販用タイヤ冬用販売実績は、2,274万本・前年比5.0%減となり、3年振りに前年を下回りました。物価高やガソリン価格の高止まり等で消費者や企業のマインドが低下したことや暖冬により、乗用車用は前年比5.2%減、小形トラック用は前年比4.5%減、トラック・バス用は前年比5.2%減と各品種とも前年を下回りました。