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への取り組み

「持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)」は、2015年に開催された「国連持続可能な開発サミット」において採択された、17のゴール・169のターゲットによって構成される、持続可能な社会を目指すための国際的な目標です。

日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、自動車によって提供されるモビリティを支える最も重要な商品の一つであるタイヤを提供する産業の団体です。現在、自動車は「CASE」と呼ばれる大きな変革の波に洗われ、また、世界各国で化石燃料車規制の動きも加速しています。急激に変化する環境の中で自動車がどのように進化しようとも、タイヤの重要性は変わることはありません。

このような位置づけにあるタイヤにとって、求められる最も重要な性能は「安全」と「環境」です。自動車を利用する人々の生命を守り、同時にタイヤの製造・利用の過程で生じる環境負荷を極小化する。この二つの性能を高い次元で達成し得るタイヤの提供とそれに付随する様々な活動を通じて、JATMAはSDGsが目指す持続可能な社会の実現に貢献していきます。

また、世界の主要タイヤメーカーが参画するWBCSD(*1)TIP(*2)に於いても、【SDGsロードマップ】を作成し、業界としての方向性を公表していますので、併せてご参照いただければ幸いです。

(*1)WBCSD(World Business Council for Sustainable Development):    

持続可能な開発を目指す企業約200社のCEO連合体。企業が持続可能な社会への移行に貢献するために協働。

(*2)TIP(The Tire Industry Project):日系4社を含む、世界の主要タイヤメーカー計10社が参画。

JATMAとSDGs
1.安全啓発

損傷タイヤの検査

当会では、損傷等不具合品の原因究明のため、全国5ヶ所の検査所においてタイヤに関する損傷等不具合品の 検査を行い、ユーザーの皆様にタイヤを正しくお使いいただくための情報提供を行っています。

タイヤ点検の実施

ユーザーの皆様にタイヤの日常点検・整備の重要性を幅広く訴求するとともに、タイヤ整備不良に起因する自動車事故の未然防止を図ることを目的に、無料タイヤ点検を実施しています。

整備関連情報の提供

大型車車輪脱落事故防止に関する情報やタイヤ空気充てん作業時における事故防止に関する情報等の整備作業関連情報を提供し、タイヤ整備作業に関わる事故防止に取り組んでいます。

安全啓発資料の発行

タイヤを安全に使用・整備いただくために啓発チラシ、ポスター等の安全啓発資料を発行、掲載することにより、広く安全情報を周知し、安全啓発に努めています。

タイヤ規格の作成

技術の進歩に応じながら国内外におけるタイヤの互換性を確保することを目的に、タイヤ・リムの規格を定め、使用の標準化・単純化・統一化を進めています。

JATMAとSDGs
2.環境の保全

地球温暖化への対応

タイヤのライフサイクル全体での省エネ化の推進およびCO2の排出量削減に取り組んでいます。

タイヤラベリング制度

世界的に地球温暖化防止に向けたCO2排出の削減や、エネルギー消費効率の向上に資する取り組みがなされている状況の下、日本では2010年から燃費に関わる「転がり抵抗性能」と安全に関わる「ウェットグリップ性能」についてグレーディング(等級分け)しラベル表示などで情報提供を業界自主基準として行っております。これにより、消費者はタイヤを購入する際に分かり易く適切な情報を入手し選択することができます。

JATMAとSDGs
3.廃タイヤ適正処理の推進

廃タイヤ適正処理に関する情報発信

適正処理マニュアルの作成・公表およびタイヤ販売店を対象とした研修会を実施しています。リサイクル状況および不法投棄状況について、毎年調査・公表しています。

不法投棄タイヤの撤去推進

自治体による廃タイヤの不法投棄撤去事業を支援・促進するために、原状回復支援制度を創設・運用しています。