タイヤを上手に、そして安全に使うために重要なのは、「適正な空気圧」です。
タイヤに充てんした空気は、走行しなくても自然に漏れ、空気圧は下がっていきます。
雨の日の走行時に「タイヤの溝」は、重要な働きをします。
タイヤは走行とともにすり減っていきます。すり減ったタイヤで雨の日の濡れた道路ではスリップしやすくなります。
本ページでは、タイヤにまつわる「知っておきたいこと」をまとめています。
中でも重要なのは、上記の「きほんのき」。月1回のタイヤ点検、ぜひ憶えておいてください。
タイヤは自動車の走行装置であり、4つの重要な役目を果たしています。
タイヤは、内部に充てんされている空気により、自動車や荷物等の質量を支えています。
例)
295/80R22.5 153/150J … 3,650㎏
7.50R16-14PR LT … 1,510㎏
車両にぴったりマッチした組み合わせで安全・快適にご使用下さい。
チューブレスタイヤ/チューブ付タイヤ
(但し、自動車製作者又はタイヤ製作者による個別の指示がある場合はその指示に従って下さい。)
① サイズ、種類、構造、タイプの異なるタイヤを同一車軸に使用すると、タイヤ性能が異なるため事故や車両故障のおそれがあるので、混用しないで下さい。
② タイヤサイド部に回転方向または取付け方法などの指定があるタイヤは、その指定の通りに正しく装着して下さい。
③ リ・グルーブ、穴あけ等再加工をしたタイヤは、損傷したり、事故になるおそれがあるので、使用しないで下さい。
(但し「REGROOVABLE」表示のあるタイヤで、規定された方法で加工されたものは除く)
チューブ付タイヤ
バルブ/バルブコア
(新品チューブレスタイヤには新品のチューブレス用バルブの使用を推奨します。)
また、車両指定空気圧に対応したバルブを使用して下さい。最大対応空気圧450kPaのスナップインバルブ※は、車両指定空気圧450kPaを超えるタイヤには使用しないで下さい。※TR413、TR414、TR415、TR418、TR423、TR425等。
ホイール
走行時の安全を確保するために、必ず日常点検・整備を行って下さい。
タイヤは適正な管理(整備)で使用された場合に、はじめて自動車の走行装置としての役目を果たしますが、それらが不適正な場合、タイヤの機能が低下するばかりでなく、種々の損傷を起こす原因になります。タイヤのご使用者は、走行時の安全を確保するために、必ず日常点検・整備を行って下さい。
タイヤは適正な空気圧(自動車製作者またはタイヤ製作者の指定空気圧)が充てんされて初めて充分な性能を発揮します。空気圧に過不足があると、タイヤが損傷したり、事故につながるおそれがあります。タイヤの空気圧は、徐々に(自然に)低下します。このためスペアタイヤも含めて最低1ヶ月に1度は空気圧の点検を行って適正な空気圧を維持して下さい。
空気圧が不足すると、タイヤの負荷能力は低下します。また、タイヤ各部の動きが大きくなるためタイヤが異常発熱し、その熱によりコードやゴムが劣化して、次のような損傷や現象を起こしやすくなります。
空気圧が過多になると、タイヤは異常な緊張状態になるため、その緩衝能力が低下し、次のような損傷を起こしやすくなります。
① タイヤの空気圧は、走行前の冷えている時にエアゲージにより定期的(最低1ヶ月に1度)に点検し、自動車製作者またはタイヤ製作者の指定空気圧を基準とし、下記の表の範囲内に確認・調整して下さい。指定空気圧は自動車の取扱説明書または車両のドア付近のプレート等に明示されています。
タイヤの種類 | 範囲(kPa) |
---|---|
小形トラック用タイヤ | 0 ~ +70 |
トラック及びバス用タイヤ | 0 ~ +80 |
備考:
最大対応空気圧450kPaのスナップインバルブ※を使用している場合、上記の調整範囲内であっても、冷間時(走行によってタイヤが暖まる前)450kPaを上限として下さい。
ただし、特種用途自動車(8ナンバー車)でかつ、空気圧点検・調整の間隔が2週間以上ある場合に限り、空気圧の自然低下によって、タイヤが過負荷状態となることを回避するため、冷間時475kPaまで補充することを許容します。※TR413、TR414、TR415、TR418、TR423、TR425等
② 走行中、タイヤの発熱により空気圧は高くなりますが、増加した分の空気は絶対に抜かないで下さい。
タイヤが冷えると空気圧は元に戻ります。
③ 複輪の場合、空気圧差はつけないで下さい。
④ バルブへの泥水の浸入による空気漏れを防ぐために、バルブキャップを必ず取り付けて下さい。
タイヤは、新品時から急激に過酷な条件で使用すると異常発熱による損傷を起こしやすくなります。従って、新品タイヤは右表の目安でならし走行をして下さい。また、タイヤ交換後は、今まで使用していたタイヤと特性が異なる場合があるので、その運動特性に慣れるまで慎重な運転が必要です。
タイヤの種類 | 走行速度 | 走行距離 |
---|---|---|
トラック・バス用 小形トラック用 |
60km/h 以下 |
200km 以上 |
スノーシーズンに入ったら、特に心がけましょう。
積雪路及び凍結路では都道府県公安委員会制定の道路交通法施行細則(または道路交通規則)により、滑り止めの措置を講ずるよう義務づけられています。冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ、シビアスノータイヤ、スノータイヤ)、タイヤチェーン等は滑り止めの措置を講じたものと認められています。
過酷な凍結条件下の路面においても使用可能な性能を有するように特別に設計された冬用タイヤです。
低温でも“しなやかさ”を失わない特殊配合ゴムを使用し、タイヤの溝の形状等新たな工夫を加え、凍結路における走行性能をできるだけ高めています。
過酷な積雪条件下の路面においても使用可能な性能を有するように特別に設計された冬用タイヤです。
積雪路における自動車の走行開始、維持又は停止の際にノーマル(夏用)タイヤよりも優れた性能を有するように設計された冬用タイヤです。
タイヤの種類と構造
点検箇所 | 点検内容 |
---|---|
2 タイヤ |
|
〔「公益財団法人 交通事故総合分析センター 交通統計令和2年版〕より〕
安全運転義務違反が第1位。安全不確認やわき見運転等のちょっとした不注意が事故につながっているようです。